
■除圧式テーピング療法の基本理念
「押すのではなく引く」
我々が注目するのは、吸盤を用いて皮膚下の圧力を減少させる「除圧」という手法により血行促進作用を治療に
応用する考えです。
「除圧の効果」は痛みの原因は様々ですが、多くは炎症を伴うもので、炎症により腫脹が生じます。この腫脹によ
り周りの組織は圧迫され、圧迫された組織の血行が悪くなります。ゼロテープは中等度以下の圧迫を対象として、
組織の血行が悪くなることで組織の柔軟性が低下し、結果組織内圧が上昇します。この様な状態を改善するために
考えられたのが「除圧」です。
皮膚を持ち上げることにより、組織を圧迫していた内圧を軽減させ、その部位の血行を促進し、代謝や治癒力を
高め、老廃物の吸収を促し硬結を取り除く効果をも期待できます。
■ゼロテープの種類と鎮痛効果と筋膜リリース効果

ゼロテープは疼痛の種類(急性・慢性)、程度に合わせて2つのサイズがあります。
① 直径5.5㎝の円形テープに直径3.1㎝の穴が開いているLサイズ(テープ幅1.2㎝)
② 直径5.5㎝の円形テープに直敬2.1㎝の穴が開いているSサイズ(テープ幅1.7㎝)
①Lサイズでは凝りなどの慢性的な疾患などに用いて、リンパ・血液の循環を促進させ治癒力の向上を目的としています。このことにより筋膜リリースの効果も期待できます。
②Sサイズでは捻挫・打撲などの痛みを伴う疾患に用い、①と同様にリンパ・血液の循環を促進させ治癒力の向上を目的としています。②はテープ幅が広くなり面積が大きくなっていますが、これはゲートコントロール説(効果)に基づき、皮膚に対する触覚・圧覚への刺激を強くするためです。


【1】 痛い、あるいは違和感のあるところに吸盤を当て皮膚に吸い付かせる。
【2】 吸い付いて少し引っ張っても取れないのを確認したらテープを少し伸ばして貼り付ける。
【3】 テープ貼り付け後、吸盤を取った時に皮膚が緩んでいるか確認して下さい。
又、この時、皮膚を過度に伸ばした状態で貼付すると、皮膚に負担をかけますので貼る部分の皮膚はより自然の状態で貼付する事を心がけて下さい。又、テープも伸ばしすぎないようにして下さい。かぶれの原因になります。
ゼロテープによる貼り付け例

ご使用上の注意
- テープを貼る前に、皮膚をアルコールや石けんなどできれいに洗浄してください。
- 皮膚にキズがある部位や化膿している部位には本品を使用しないでください。
- テープを貼ったまま入浴や水に濡れてもかまいませんが、その後テープの水分は上からたたくように拭き取り乾かしてください。
- テープを剥がす時は皮膚刺激を最小限にし、毛並みに逆らわずゆっくり剥がしてください。
- 皮膚に糊が残った場合には無理にこすらずエタノールを浸すか、入浴時に軽くこすり丸めるようにとり除いてください。
- 使用中にカユミや発疹、赤みなどの症状があらわれた場合は、ただちに使用を中止し、医師の診断を受けてください。
- 粘着剤でアレルギーを起こす可能性のある場合は、医師に御相談の上、ご使用下さい。
- 保管する際は直射日光を避け、涼しい所へ置いてください。
吸盤の使用方法と注意点
- 肌に密着させ、吸盤の中心を押すことにより、空気が抜けて吸着します。
- 取り外すときは指先で肌と吸盤の間にすき間をつくり、ゆっくり無理なく外します。
- 粘膜や皮膚の弱い部分には使用しないでください。
- 吸着後に肌に赤く痕が残る場合がありますが、通常4~10日程度で消えます。
- 使用後は都度消毒し衛生的にご使用下さい。
- お子様などがあやまって飲み込まないようご注意ください。
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